香港、沙田にある「萬仏寺」
「インファナル・アフェア(無間道)」一作目の冒頭でロケに使われた場所です。
最初にあの映画を見たとき、ギョっとした方は少なくないはず。次第にストーリーに引き込まれ忘れてしまいますが、一体あの金色の人は何なんだと・・・。
実際は信仰というより観光地というか珍スポットとしての方が有名かもしれない、そんな「萬仏寺」へついに行くことができました。往復ルートと写真を載せますので行ってみたいという方は参考になさってください。
★以下、多画像注意。
沙田駅へは尖沙咀から電車で30分ほど。その日は午前中に香港文化博物館でブルース・リー展を見て、ショッピングモールで一休みした後、沙田駅の北側に出ました。
バスターミナルを横目にスロープを降りると、左に排頭村の古い建物と広場が見えます。
(帰りはこの裏手へ出ました)
さらに進み、フェンスで囲まれた運動場とショッピングセンター(新城市中央廣場。IKEAがあります)の間を左へ曲がり、ショッピングセンターの裏手へ。
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え、ここ入っていいの?という感じの場所に「沙田萬仏寺」の看板があります。行く手には木が生い茂っているように見えますが、左へ曲がると案内が出てます。
ここで注意。寺までの道でお坊さん(像じゃない)に出会うことがあるかもしれませんが、無視してください。99%ニセモノです。私が行った時は満面の笑みで托鉢の器をズイっと出してきたおじさんがいました。いかにも怪しい。道筋には「ニセモノ僧侶を見たら警察に連絡してね」という英語看板が出てます。あと坂が続きますので、暑い日や足に自信のない方、履きなれていない靴の場合は自粛しましょう。
こんな景色が見えたら、あとはひたすら上るのみです。途中にベンチもありますので、休憩しつつ行きます。20分ぐらいかかるかな。
ホースが下がってました。
進むほどに面白い像が増えていきます。のんびり上りましょう。
たまには振り返ってみたり。
いやん。
ほぼ中間地点にある民家(?)
お風呂上りっぽい。
金ぴか僧が立ち上がってきました。
モチーフがはっきりしてきたら頂上まであと少しです。
えっ何?
ありがたげな感じになってきました。
入り口です。
本殿の横に出ます。
中に小さい仏様がいっぱい並べられています(撮影禁止)。
お掃除のおばちゃんと欧米人の観光客しかいませんでした。
おばちゃんがパンフをくれました。入場料はとっていません。
小さな食堂があるので何なら利用していくのもよさげ。
手の長い人。
足の長い人。
いわれがあるようですが、よくわかりません。
英語版のウィキペディア等によれば、萬佛寺は修道院ではなく、管理者のみで僧侶はいないようです。
1957年に完成し、お寺の名前の由来は参道などにある等身大の像ではなく、本殿の小さな仏像(約13,000体)。参道の像は500体いるそうです。
実はこの上にさらに像があるそうなのですが、時間の都合により断念。
お寺の公式サイト(音が出る&消音できないので注意)>>http://www.10kbuddhas.org/
等身大の像を大量に作ったといえば、東海地方では御馴染みの浅野祥雲氏ですが、表情にも浅野氏の作品に通じるものがあるように思います。
そんなに敷地は広くないですが、いたるところに造形物が置かれています。
これぐらい上ってきたのね・・・。
帰りは来た道をそのまま戻るのもいいですが、塔の近く、この写真を撮った位置の後ろに小さな門と下り階段があり、ここからも麓へ降りられます。像も並んでます。
急なので雨の日や行き道には向きません。下りきってしまえばあとは緩やかです。
立ち並んでいる像の傾向が違います。
あと裏道だからか、メンテナンスが行き届いていません。
こっちもこっちで楽しいです。
集落が見えてきますので、道なりに進みます。
特にあぶない場所ではないと思いますが、人の家の敷地に入り込んだりするのはマナー違反です。
左手に運動場が見えた後、冒頭写真にあった排頭村の裏手に出ます。
上り始めてからここへ降りてくるまで、見学時間を含めて一時間ほどでした。
17時には閉まりますし、道が暗くなる可能性もありますので、午前中か昼から行動すると安心かと思います。
もっと写真が見たい方はGoogle画像検索で”ten thousand buddhas monastery”と入れてみてください。
珍スポットとして紹介しましたが、マジメに作られたお寺ですのではしゃぎすぎないようにしてください。しかし何故ここでインファナル・アフェアのロケをやろうと思ったんだろう・・・。